対応を急ぐべき腹痛
① 痛みの程度が特に激しいもの
② 意識が朦朧としている
③ 血圧が下がっている
④ 呼吸が苦しい
⑤ 時間が経つにつれて痛みが強くなっている
⑥ 高熱(38℃以上)
⑦ 皮膚が黄色い
このような場合は、直ちに最寄りの医療機関を受診ください。
腹痛にはさまざまな原因があり、その対応法も異なります。
では痛みの部位別に鑑別すべき疾患を列記します。
上腹部痛(心窩部、季肋部)
心筋梗塞、急性胃炎、逆流性食道炎、機能性ディスペプシア、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃アニサキス症、胃がん、上腸間膜動脈症候群 胆のう結石症、総胆管結石症、
急性膵炎、虫垂炎(初期)
中腹部痛(臍周囲、側腹部)
急性胃腸炎、イレウス、上腸間膜閉塞症、炎症性腸疾患 前皮神経絞扼症候群(ACNES)
下腹部痛
虫垂炎、結腸憩室炎、虚血性大腸炎、卵巣出血、卵巣茎捻転、尿管結石、便秘、前皮神経絞扼症候群(ACNES)
実に多くの疾患が腹痛という症状を呈します。
さらに、痛みの範囲は上記に限定したものではありません。
痛みの範囲だけでなく、年齢、基礎疾患、痛みの性状、持続時間、誘発因子、便の性状などを丁寧な問診を行うことによって、
疾患を絞り込むことはある程度可能です。
近い将来には、AI(人工頭脳)の活用によって、より短時間に、より正確に腹痛の診断と治療法の選択ができるようになると思われます。
当院で可能な検査
血液検査 末梢血液一般、CRP、肝機能検査、血清アミラーゼ、血糖値
尿検査
腹部超音波検査
心電図
*腹痛の原因が帯状疱疹だったということがしばしばあります。通常特有の発疹の出現は痛みより遅れるため、腹痛だけの段階では帯状疱疹か否かわからない場合は多いです。
治療
その病態に応じた治療 外科手術の適応がある場合は近隣の消化器外科のある地域基幹病院を紹介いたします。
